ブラッキーという名前は、エリック・クラプトンが「相棒」「右腕に等しい」とまで呼んだギターの愛称からつけられました。素敵なパートナーと出会えますように、という繁殖ボランティアさんの思いが詰まっています。

2014年4月7日月曜日

最終講習会

日曜日は『最後の』講習会でした。ブラッキーは前回は行けなかったので、久し振りに会う兄弟、同期のパピー達は急に大人びて見えました。それだけ、ブラッキーも成長してるんですね。
今回は、「修了式後の犬達の生活」のビデオを見たり、訓練犬のデモを見たりしながら、ブラッキー達の入学後を想像しました。
そして、マナーコートを試着して、お天気が良いのでみんなで外へ散歩に出ました。
マナーコートを着たのは初めてでしたが、以前レインコートも難なく着たブラッキーは、気にする様子もなくクリア。ただ、周りの同期パピー達が気になって気になって気になって気になって・・・なかなか落ち着けないブラッキーでした。これは、重大な課題です。兄弟でも気が小さい子がいるようですが、ブラッキーは他の犬も人も大好きで、躊躇する事はありません。もう少し、犬見知りしてもいいんだよ(^_^;)。
犬舎に入って、しばらくはお友達に囲まれてウハウハ状態が続くんでしょうね。それが当たり前になったら、訓練に集中できるようになれるかな?その先を選ぶのはブラッキーですが、やっぱり盲導犬になれるといいなぁって思います。
盲導犬になっても、私の元へ帰ってくるわけじゃないけど、盲導犬を育てる為にしているボランティアだから、盲導犬になれるのが目標。でも、そうでなくて、キャリアチェンジになる時に、大好きなこの子との生活がどんなに素敵なものか分かっていて、ずっと一緒にいたいと願っているのに、絶対に私の元へは帰ってこないのは辛いです。私が一緒に暮らせなくて断るなら分かるのですが、「決まりだから」という理由で他の人へ譲渡される。エレナがキャリアチェンジになった時、エレナとの楽しい生活を手にした人がいる反面、私には何もない現実が受け入れがたいほどに辛かったです。修了式の別れよりも何よりも辛かったです。
だから、やっぱりパピーウォーカーは私には向いていないようです。盲導犬にならないのなら、私の元へ帰ってきて欲しい。それが望みです。それは、現在の協会の方針とは異なるので叶わぬ望みです。かえって、キャリアチェンジをPWに譲渡する方が、パピーウォーカー不足の解消になるんじゃないかと思ってしまいます。

修了式での別れは悲しいけれど、子供が寮生活を始めるような気持ちもあります。不思議なもので、盲導犬になったジュリに対する未練はなく、応援する気持ちが続いています。でも、キャリアチェンジになったエレナには未練たらたらなのです。
だって、こんなに可愛いんだもん!

7 件のコメント:

  1. いつも楽しみに見せてもらっています。
    盲導犬協会によって、キャリアチェンジした子がどうなるか違うのですね。
    いつも見ているこちらのHPはキャリアチェンジしてパピーウォーカーの元へ戻ってきています。この方のご実家の子もキャリアチェンジして戻ってきました。
    協会の方針とはいえ、統一してほしいなぁという思いがします。

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    1. コメントありがとうございます!
      修了式が具体的に見えてきて、つい愚痴ってしまいました^_^;。
      協会によって方針が違い、ある協会では何匹かPWをしたら譲渡してもらえる、というのも聞きました。
      犬にとっても帰るのがストレスが少ないと思うのですけれど…。
      いっそのこと、盲導犬協会を日本に一つにしたら良いのに!って思います。人や犬の質の向上、方針の統一、情報の共有、訓練犬が無駄なく盲導犬になれる機会を増やす、そして、募金で運営されている盲導犬事業にとって、資金の無駄を無くすためにも、盲導犬協会は一つで良いと思います。そして、国ももう少し関与してくれたら…。

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    2. ご紹介いただいたHPのアドレスが分かりませんでした。良かったら教えてください^ ^

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  2. HP載せていませんでしたね。ごめんなさい。こちらです。
    http://officeguri.com/BLOG/

    私も、協会は一つでいいのではないかと思います。
    それぞれ方針が違うのは、何だか変ですよね。
    私の職場の近くに、視覚障がい者の方がたくさんおられるところがあり、
    毎日のように盲導犬と遭遇します。
    私も黒ラブを保護し、現在一緒に暮らしていますので、ラブラドールに反応してしまい、
    ついつい声をかけてしまいます。
    お仕事をしている時のラブは、そりゃもう賢い顔をして頑張っています。
    ユーザーの方も、声をかけると嬉しそうにいつも話をしてくださいます。
    目が見えたら、この子の顔を見てみたいとおっしゃった方もおられ、
    とても大事にしておられるのがわかりました。
    私は教師なのですが、盲導犬協会にお願いし、実際に盲導犬とユーザーの方に
    学校に来てもらい、アイマスクをつけて盲導犬と歩く体験もしました。
    パピーウォーカーさんがいるからこそです。
    私は別れがわかっていながら、一年育てることは絶対に無理だと思うので
    本当に頭が下がる思いがします。

    長々とすみません。
    また、お邪魔させてもらいます。
    ブラッキーとの残された時間、楽しい思い出がたくさんできますようお祈りしています。

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    1. HPみました!教えて下さりありがとうございました。
      北盲の方ですね。私も他の北盲ボランティアの方のブログをいくつか愛読してます。北海道の地域性もあるのか、ボランティアも犬の知識が高く、協会との関係も横から支えている印象で、ボランティアの在り方が大変勉強になります。協会とボランティアが信頼で繋がっているように見えます。隣の芝は青く見えるのでしょうか?^ ^
      キャリアチェンジになった子については、愛情いっぱいに育てた犬を簡単に忘れることはできないし、その子が生きてるのかも分からずに「幸せだと信じる」だけなんて難しいですよね。やっぱり、人の情として、引き取れるものなら一緒に暮らすか、自分の知人に飼ってもらう方が問題が起こらない気がします。

      ゆみぷぅさんは、黒ラブを保護されたんですね。私にとっては、PWは別れは辛いけど、子犬は可愛いし、誰でもできるって思ってしまいます。だけど、大きくなった(しかも大型犬!)を引き取られる方を尊敬します。単純に「可愛いから」という理由で出来ることではないと思います。

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  3. 返信ありがとうございます。
    保護した黒ラブは、学校に迷い込んできた子なんです。
    3日は警察で預かるけれど、それ以降はセンター送りになって処分です・・・と言われました。
    元々、ラブラドールとゴールデンに憧れ、色々な人のブログを見ており、飼う予定もないのに、ラブラドールの飼い方とか、雑誌などをたくさん購入して、ラブのいる生活を夢見ていたのです。
    そんな折に出会ったので、私も家族も強い縁を感じ、引き取るに至りました。
    今では一緒のベッドで寝るような毎日です。
    PWや盲導犬にも興味がありますが、うちの子のように、捨てられた犬(特にラブやゴールデン)にどうしても関心がいき、何か活動ができないか探っている状況です。
    自分のライフスタイルや価値観に合ったもので、何かをする!ということが重要なのだと思います。
    盲導犬に関しても、色々な意見があるのも存じております。
    でも、以前学校に来てくださった方もおっしゃっていましたが、犬は仕事を喜んでやっている、かわいそうというのは違うのですね。
    実際に、ハーネスを見ると、ぴょんぴょんはねて喜ぶんですよ。
    私も少なからず、盲導犬ってどうなの?と思っていたので、目からうろこでした。
    それからは、街で盲導犬を見かけたら、迷惑承知で、ユーザーの方に声をかけたり、
    募金活動に協力したりしています。
    そんなこんなで、エレナちゃんの一年間もブログを通じて陰ながら応援させていただいていました。再会された際は、本当に涙ながらに読ませていただきました。
    こんな形で主様とお話できて感激です。
    もっと早くコメントしていればよかったです。
    また、色々教えていただきたいです。

    ちなみに、うちにはがじゅまるに似た猫も昨年やってきました。
    うちは犬猫の関係は微妙ですが・・・笑

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    1. ペットとの出会いって運命的な気がします。保護された黒ラブちゃんは本当にラッキーでしたね。ラブの本まで買ってた、ゆみぷぅさんの前に現れるなんて!我が家のがじゅまるも、エレナが入学した直後に現れたし、運命なんだと思いました。黒ラブとトラ猫コンビ、同じですね!がじゅは、ブラッキーが小さな頃を知っているので全く怖がらないんです。追い回されたり、咥えられても、自分から寄っていきます。

      エレナブログも読んでいただいて嬉しいです(^^)。自分の老後の楽しみに、とPW日記を綴っていますが、やはり読んでもらえたら光栄です。ちなみに、エレナを引き取った方は連絡をくださったので、どこに住んでいるかは知っています。でも、あまりしつこく交流を迫るのも迷惑でしょうから、年賀状を出すくらいにしています。PWからは行く先を知る術がないので、引き取った方からの連絡を待つしかできません。元気にしているか、可愛がられているか、やっぱり知りたいものです。

      盲導犬がハーネスをつけている時、尻尾をふってますよね。私も盲導犬協会のデモンストレーションを見て驚きました。盲導犬すべてが幸せかどうかは私にはわかりませんが、せめて目の前にいる犬達は見守っていきたいと思います。そして、保健所の犬を救う活動をしている方にも頭が下がります。かといって、自分が全ての犬を救うことは出来ないし、やっぱり運命的に出会った動物を最後まで責任をとる、これだけは守りたいと思っています。

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